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農業

私が幼い頃、よく祖父が引くリアカーに乗って畑に行った。もう、四十年以上も前の事だ。
畑は七十五坪程度の小さなものだった。

だが、その小さな畑で収穫されるナス、キュウリ、トマトやジャガイモ、小松菜他、様々な野菜が採れた事。  幼い私にとっては、まるで宝物が収まっている箱のように感じていた。

日に日に大きくなる作物。友達と遊ぶより、祖父と行く畑が大好きだった。
それは保育園の頃から、中学二年まで続いたと思う。

私が住んでいた東京西部では三十年ぐらい前までは、まだあちこちに畑が残っていた。
しかし、今はその陰もない。

昨今、農業分野で騒がれているTPP問題。
日本の食料自給率が五十パーセントにも満たない現在、農業分野での関税緩和や撤廃は反対である。

即、日本農業の破滅を意味していると考えている。
思い出して欲しい。以前タイで起きた大洪水を。

電気、自動車関連の他、多くの日本企業が災害に遭った。
その数は三百二十社以上になった。

更に驚いた事に、タイに進出している日本企業の数は、当時千三百七十社にもなっていたそうだ。
安い人件費を求め、アジアを拠点にグローバルな視点にたってなどと、

もっともらしい理由を付け、大企業がこぞって日本を捨てて行った。
それに伴い、下請け会社も日本を出て行く。

もしも、こんな会社が安い人件費を武器に、国外から農業に目を向けたら、一体どうなるだろうか。
日本国内で、そういった会社が農業に新規参入するのなら、大いに結構だ。

国内競争で、既存農家も大いに刺激を受け、負けてたまるかと切磋琢磨するだろう。
そして、食料自給率も上がる。

これは別に、賃金の安い国でなくてもいい。
例えばアメリカのようにばかでかい農法でやらたら、たまったものじゃない。

大量輸入された物には、税もかからない。 そうなったら、日本農業は太刀打ち出来っこない。
おしまいだ。 間違いない。

いくら今、日本経済が少し持ち直しているとはいえ、まだ多くの日本人が、安い物安い物へと目が移っている。 高級志向はまだ、ほんの一握りだ。

町中では、百円ショプの店が多く出店し、中には肉や野菜も売っている所もある。
そんな中で、更に安い肉や野菜が外国から入ってきたら、もう日本の農業は終焉を迎える。

農家の人達はやる気を失い、田畑を放棄する。 不安定な経済の元、人々は百円よりも八十円、八十円よりも七十円と安い物を求めていく。

明治時代、日本の主な産業は農業だった。ほぼ自国で食料は賄えた。
品は今と違って、見た目も悪かった。でも、安心で安全な食べ物が日本中で作られていた。

戦後アメリカの言いなりで、教育や文化が壊された。これと同じように考えた時、いま日本の農業を守らなければ、日本そのものがダメになってしまう。そんな風に危機感を抱くのは、私だけであろうか。 

震災後、食の意識が大きく変わった。 原発からの放射能漏れ汚染。
これで被災地の農業、漁業は崩壊してしまった。

悲しくて無惨な出来事が多く起こった。 理不尽で悔しいが現実だ。 でも、後戻りは出来ない。
人は生きている限り、前に歩かなければいけないのだから・・・

あの震災が、天から与えられた日本再生の糸口だと考えられれば・・・
そうだ、原発という利権だらけの金ばらまき政策はやめ、教育も明治時代の教育勅語を教えよう。

間違ってもらってはこまる。教育勅語イコール、右翼思想は別物である。
そして、都会にあふれた多くの若者に、田舎に戻って土地を耕せと触れを出そう。

必ず、食料自給率は向上するだろう。 食という人間にとって欠く事のできない根幹を、農業(酪、魚)を通し、日本再生の糸口としよう。農業は愛国心そのものだ。

泥にまみれ、汚く辛い仕事。でも、人間を育む元を作る立派な仕事だ。
土を耕し、作物ができた時の喜び。 

幼い頃、祖父に連れられ畑に行った。
何故かその後に心が安らぐ思い。 安心とか心地良いとか、言葉に出して言えない安堵感。

人が土をいじったり、作物を育てる行為には私だけではなく、本来人誰もが持っている感情なのかも知れない。

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