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滅私奉公

滅私奉公と言う言葉をご存知だろうか?
近頃、滅多に聞く事のできない死語とも言うべきこの言葉。

簡単に説明すると(私心を捨て、公のために尽くす)と言う意味だ。
最近は知らないが、私が三十年前に公務員の頃に何度となく聞いていた言葉だ。

助役や収入役から幾度となく聞かされた覚えがある。二人とも勿論、戦前の生まれだ。
公務員の研修で心得の中でも聞かされた。確かに憲法でも謳っている。

全文は言えないが、公務員の職は国民全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではないと。
これだけは公務員になってから、一度も今まで忘れていない一文だ。

東京を出て、信州のある村に移住した。今は移住後、二つ目の自治体だ。
信州にはIターンで二十年前にやって来た。

最初の村では、冬季は村のスキー場で臨時職員をし、夏季は森林組合や土木会社で生計を立てていた。
人口は当時、千二百人程はいたと思う。村の主な産業は観光だ。

それ以外は森林と水利権しか、主な収入源は無い。
でも、この村の職員が凄い。何が凄いかと言うと事務処理能力が高い。

でも、全ての職員ではない。能力不足の者はそれは居る。
それでも、個々の意識の高い者が多く居るので、職員全体の主体がハッキリしている。

自分は何をすべきかを理解している。意識レベルの高い者が多く居るので問題への解決も早い。
朝に相談した事は夕方には解決している。僻地に住んでいるので困り事が多かった。

だから役場に相談をする。ある時こんな事があった。住んで居た所には新聞が届かなかった。
その事を朝に役場に相談をした。お門違いのこんな話を・・・

解決した。その日の夕方に。わざわざ電話をくれた総務課の職員が。
「夕方で良ければ、役場の者が帰りに届けます」と。あくる日から忘れる事なく新聞が届いた。

スキー場が終わって、夏季の仕事を探してくれたのも村役場だった。
面接も役場の職員が連れて行ってくれた。正に滅私奉公の精神そのものだ。

問題を門前払いするのでは無く、誠心誠意受け止める。
問題解決に向け精一杯努力する。出来ても出来なくても誠意が大切だ。

精神とか信条というものは一度養っておけば、代々受け継がれてゆくものだ。
現にその自治体は、郡内七町村で一番事務処理能力が高いと県職員が言っていたそうだ。

理解できる。自ら体験して感心した事だから。 職員が率先して町の清掃も雪かきもする。
職員自らが動く、だから村民もそれにつられて動く。

お互いが精神の向上を図り、住みよい町づくりに貢献していける。
村役場と村民がお互いを育て、良好な関係を築いていける訳だ。文句ばかりでは何も生まれない。

結局、この村はスキー場の入客減少により行き詰まってしまった。
でもこの村に約七年居たけれど、役場の悪口を聞いたのは二回位だったと思う。

次に移った村は最低の村だった。今もその最低に住んで居る。
移り住んでバカ職員と色々な所で聞かされた。移住したての者には村民が色々と教えてくれる。

役場に行って直ぐに理解した。私も元は同じ身だ。
だから良く分かる。事務処理能力が有るか無いかを。

この村の職員は何をすべきか、自分達の仕事とは何か?それも理解していない様子だ。
村民に寄り添うなどとは程遠い。レベルか低い。だから村民が言うバカ職員と。

職員全てがレベルが低いとは思わない。でも多くの職員の意識が低いので同じ程度と見られてしまう。
可哀想だ。この自治体、代々意識改革がなされて来なかったので何も変わらない。変われない。

ある村民が教えてくれた。相談や聞きたい事は、よその役場に最初に聞いた方がいいと・・・。
そう言わせるだけ、職員の事務処理能力が低いと言う訳だ。

村内の清掃や雪かきを役人がしている姿を見たことがない。十四年間一度も。
隣組に入っていないので、広報誌が来ない。

初めは来ていたのだが、意地悪な者がある役に就いてからピタリと来なくなった。
身体が悪いので責任ある役に就けないので、住む前に区長さんに会い事情を話しておいた。

広報誌が来なくなって役場に相談をした。「ハイ、分かりました。職員が届けます。」
一回来て来なくなった。また、役場にお願いに行った。二回来て来なくなった。

もう、六年は来ていない。広報誌は全村民配布だ。前の村ではしなくてもいい新聞を届けてくれた。
今は届けなければいけない広報も届かない。二回も約束しておきながら・・・。

もう諦めた。その程度だと悟った。こんな話はいくらでもある。
広報無線も役場まで行き、申し込んで三か月も忘れてる。

あるきっかけで職員と話す機会があり話しをした、広報無線の事を・・・。
担当の係長があわてて持って来た。その程度のレベルなのだ。村民も諦めている。

その程度だと・・・。どうしてだろう?同じ公務員なのにこんなにも差があるのは。
”滅私奉公” そうなのだ最初の意識や教えがしっかりとしていないと知る事が出来ないのだ。

滅私奉公は決意だ。公務員としての意識や意気込みといった仕事への決意。
大袈裟かもしれない、でも憲法でも謳っている。奉仕者だと・・・。

サラリーマン公務員。何度か耳にしたこの言葉。正にあてはまる我が役場の職員が・・・。
もう変わる事などないであろう。ああ悲し、村民が可哀想?バカと呼ばれている職員が可哀想?

村民は諦めているのだから譲ってあげましょうよ、可哀想の一文を。


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